自主経営化!ミュージシャンや俳優の事務所退所はなぜ?事務所に所属しなくても仕事ができる秘密

最近の芸能界では、今までに見られなかった芸能プロダクションや芸能事務所からの退所という動きが多く見られます。

これまでにも会社を移籍するということは稀にみられましたが、これほど退所からの独立ということは記憶にありません。

なぜ、いまこのような動きが頻繁に見られるのか?今回は、そんな芸能界の独立について検証してみたいと思います。

 芸能事務所の退所はなぜ起こる?所属するメリットとデメリットを解説

芸能事務所に所属するタレントは、もちろん多数います。そもそもこれまでは、フリーで活躍するタレントはいないに等しいほどでした。

それではいま、なぜこれほどまでに芸能事務所から独立していくタレントがおおいのでしょうか?

まずは芸能事務所に所属することのメリットとデメリットからひも解いてみましょう。

芸能事務所に所属するメリット

まずは芸能事務所に所属するメリット3つから解説します。

芸能界で売れるノウハウと教育を受けられる

芸能事務所に所属することで、まずこれまでの前例にあてはめた「売れる」ノウハウを提供してもらえます。その内容は、歌やダンス、芝居やお笑いなど多岐にわたり、ジャンルを問わず教えてもらえるだけでなく、タレント活動における資材の提供なども含まれます。

コネクションによる仕事の獲得

芸能事務所は、タレントの芸能活動のすべてをプロデュースしてくれるサポーターでもあります。よって、各事務所ではタレントの様々な活動を支援し、個人では獲得することができない仕事も紹介してもらえます。とくにまだ知名度も実力もない駆け出しのタレントにも、将来性のある仕事を割り当ててもらえることもあります。

個人的なサポートをしてもらえる

芸能活動をする上で、芸能事務所はタレントのすべてをサポートしてくれます。困ったことや悩み事があれば、マネージャーやスタッフ、ときには先輩タレントも相談に乗ってくれたり、アドバイスをくれるでしょう。なにかのトラブルに巻き込まれても、タレントに不利にならないように対処してもらえるのも大きなメリットです。

芸能事務所に所属するデメリット

次に、芸能事務所に所属するデメリットの2つも見ていきましょう。

ギャランティーを抜かれる

芸能事務所に所属していると、自分が出演して得たギャラの一部が所属事務所に抜かれます。契約内容にもよりますが、収入の2割~5割程度がマージンとして抜かれるのが一般的です。これは一般の会社でも同じですね。

仕事を選べない

企業に所属するタレントは、仕事を自由に選べません。とくに駆け出しのころは、事務所が提供してくれる仕事を断ることも難しく、自分のやりたい仕事だけにこだわることが難しくなります。

 フリーで活動するメリットとデメリット

では、タレントが芸能事務所を退所して、フリーで活動した場合のメリットとデメリットも考えていきましょう。

タレントがフリーで活動する場合のメリット

タレントがフリーで活動する際のメリットは2つあります。その2つについて解説しましょう。

自由に仕事ができる

フリーになったことで事務所のルールや方針の縛られず、自分のペースで仕事ができ、やりたいことを自由にできます。

収入がすべて自分のものになる

もう1つのメリットはギャラを全部自分のものにできるという点です。自分で働いた分は全て自分のものになるので、フリーはやりがいがあります。

フリー活動のデメリット

フリーで芸能活動をするの場合は「全て自分でやらないといけない」ことが大きなデメリットになることがあります。

フリーで仕事をすればギャラのすべてが自分のものになりますが、仕事で収入を得るにはさまざまな「経費」が必要です。仕事を獲得するための営業からスケジュール管理、衣装や移動に関わる経費まで、すべて自分で手配しなければなりません。マネージャーをつけるにも自分で雇わなければなりません。それ以外にも、トラブルへのリスクマネジメントや経理の処理と、その仕事は膨大です。それだけの経費をまかなうことができるようなタレントは、よほどの「大物タレント」だけでしょう。

 タレントの独立が後を絶たない理由と秘密のまとめ

先に述べたように、タレントがフリーで仕事をするデメリットは意外に大きいことがお分かりいただけたと思います。

それでも芸能事務所からの独立が後を絶たないのは、オンラインによる動画配信や自らのプロデュース能力を試してみたいという自信の表れでしょう。

かつては、芸能界で勝手な行動をとると「業界で干される」といったが存在していました。

今でもテレビなどの一般的なコンテンツでは、そのような慣習がないとは言い切れません。

しかし、YouTubeなどのインターネットコンテンツが浸透してきたいま、有能なタレントは自らのファンへ直接自分をアピールすることができますし、影響力のあるタレントには過去の慣習に関係なくスポンサーがつくようになりました。

間違ってはいけないことは、所属する芸能事務所から独立する大物タレントは、自らをプロデュースしてくれた事務所に対して十分な利益をもたらし、その後に控える事務所を代表するようなトップタレントへバトンタッチする形で退所している人が多いこと。決して自らの利益だけを優先して退所するわけでは無いということです。

そのような義理を欠かない退所をするタレントには、業界内で次の仕事のオファーもあります。しかし、芸能事務所と揉め事を起こして退所するようなタレントには「トラブルメーカー」のレッテルが貼られ、なかなか仕事オファーもないでしょう。

いくらインターネットコンテンツがあるとはいえ、レッドオーシャン化しているYouTubeなどで稼ぐことはそう簡単なことではありません。

いま活躍するフリーの芸能タレントは、それだけの実力をもったタレントなのです。

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