コロナ禍でも安心!グランピングがこれからの旅行スタイルを変えそうな理由とは?

コロナ禍にあるいま、気軽に安心してアウトドアや旅行を楽しめると話題になっているのがグランピングです。そもそもグランピングとは、グラマラス(魅惑的で豪華な)とキャンピングを組み合わせた造語で、「手ぶらで気楽」に「豪華で快適なキャンプ」を楽しもうという点で、これまでのアウトドアレジャーやキャンプとは全く違う新しい宿泊スタイルです。

 

今回は、これからのアウトドアシーンを一変させるであろう、このグランピングの魅力と人気の秘密を考えていきたいと思います。ぜひ最後までお読みください。

 

 

第1章 グランピングとキャンプの違いとは?

 

今人気のグランピング施設には、広くて綺麗なテントはもちろん、調理施設や器具、食材に至るまですべて用意されています。また、現地で楽しめるアクティビティやお風呂まで用意されているため、利用者は手ぶらで現地に直行することができます。このようにキャンプの初心者でも気軽に楽しめるのがグランピングの大きな魅力となっています。

 

そもそも現在のキャンプブームは第2期目と言われています。第1期は、いま子どもや奥さんを連れてキャンプに出かけているお父さんが10代だった頃の1990年代前半。当時の日本は最もアウトドアスポーツが盛んだった頃で、釣りやスキーなどが流行し、RV車という新しいジャンルの車も売れに売れた時代でした。

 

しかし当時のキャンプは、今流行りのグランピングとは違い、都会の喧騒から離れた山や海といった大自然のなかで、自力でテントを張り、焚火をしながら持参した食材で一からごはんを作るといったキャンプ。そんなキャンプは初心者にとってハードルが高く、テント張りと食事の準備が終わったころには疲れ果てて、夕食が深夜になったなんてことも多くありました。

 

しかしグランピングの場合、テントや食事の心配は基より、雨の日でも楽しめる全天候型の施設やアクティビティーもしっかりと準備され、お風呂やシャワーなども完備しており、小さな子どもから女性でも安心して楽しめる「仕掛け」がされています。食事も下手な旅館に泊るよりも美味しく豪華で、地産地消型の訪れた地域の名物・特産品を満喫できる内容となっています。

 

 

第2章 なぜグランピングが人気になっている?

 

日本でグランピングの人気が急上昇した背景には、やはりコロナウィルスの蔓延による 「3密」を回避できて安心して楽しめるという理由があります。テレビや雑誌でも、グランピング人気の理由として3密回避が盛んに取り沙汰されました。

 

いま、国民はコロナウィルスに非常にナーバスになっています。そんな中では、普段生活する街の公園や学校ですら、子どもが思いきり遊ぶことができません。旅行へ行っても、食事や温泉に入るときにマスクをつけていくほどです。

 

しかし、いま人気のグランピング施設では、予約の人数とサイトの数がしっかりと計算されており、プライベートな空間と距離が保たれています。自分の家族やグループ内で、心おきなくはしゃいだりしゃべっても、周囲の他のグループに迷惑がかからないように配慮されています。

 

このような、旅館やホテルにもない家族だけのプライベート空間を、気兼ねすることなく思いきり楽しめるのがグランピングの良さといえるでしょう。

 

 

第3章 これからの旅行やレジャースタイルの行方

 

今でも終息が見えてこないコロナ禍にあって、これからの旅行やレジャースタイルのあり方が変わろうとしています。実際に小さな民宿や旅館だけでなく大型の老舗ホテルや遊園地、娯楽施設なども倒産が相次いでいます。

そのような中で、一泊数万円もするグランピングに人気が集中し、テントサイトの予約がとれないほど盛況になっている最大の理由は、これまでのようなパッケージングされたツアーに参加し、旅館やホテルでお金を使う「モノ消費」のスタイルから、家族みんなで体験しながら思い出をつくる「コト消費」へと嗜好が変わっているからです。

 

21世紀生まれの若い世代は、特に消費に関してはシビアな感性を持っています。無駄なモノにはお金を使わずとも、価値のあるコトにはしっかりとお金を使う。この世代が家庭を築くあと数年後にはこのような風潮がさらに進み、見せかけの娯楽ではなく本物志向な旅のスタイルが発展していくでしょう。

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