今話題のeスポーツってどんなスポーツ?世界では優勝賞金が10億円を軽く超える大会も日本で浸透しないその理由とは

最近、よく耳にするようになった“eスポーツ”という言葉。あなたは、その意味をご存知ですか?eスポーツは電子機器を用いて行うスポーツのことで、eはエレクトロニクスの頭文字です。要するに、コンピューターゲームやビデオゲームを使ったスポーツ競技全般を指します。

 

日本ではテレビゲームなんてスポーツじゃない!と言われる方もおられるでしょう。しかし、アメリカでは国全体でeスポーツを“スポーツ”として認めており、プロゲーマーが社会的な地位も築けるほどに浸透しています。またアメリカだけでなく、中国や韓国といった隣国においてもeスポーツは非常に発展しており、実は日本が乗り遅れているというのが現実。世界では、トッププロゲーマーになると街でサイン攻めに合うほどに有名なのです。

 

ここではそんなeスポーツについて詳しく解説していきますので、ゲームが好きな人はもちろんのこと、興味のある人も是非ご一読ください。

 

 

第1章 日本におけるeスポーツの歴史

そもそも日本でゲームの全国規模の大会が最初に開かれたのは1974年といわれており、50年近く前からゲームの人気があったことが伺えます。

それから20年以上が経過し、初めて賞金付きの大会がアメリカで開催されたのが1997年のこと。ここがゲーマーのとプロ化のはじまりでした。日本では2000年ごろにはプロゲーマーが誕生していましたがメジャーにはなれず、その活動も短期的でした。

しかしそれから約10年が経ち「プロゲーマー」がメディアに取り上げられるようになり、認知度も徐々に上がりはじめました。

 

現在、日本のeスポーツの競技人口は400万人弱でそのファンは160万人程度といわれています。これは決して多いわけではなく、世界の競技人口約1億人でファンが約4億人というスケールから見ると、かなり少ないことが分かります。しかし、コロナ禍もあり、日常の生活にITインフラが今まで以上に整備されてくるとどんどん浸透していくことでしょう。

 

第2章 eスポーツに使われるゲームの条件と内容

eスポーツには公認の条件が定められており、そのルールにあったゲームで競技されています。その条件とはどのようなものかを見ていきましょう。

 

eスポーツ公認条件

1.ゲームの内容に競技性があること。

2.ゲームとして3ヶ月以上の運営と販売実績があること。

3.今後もeスポーツとして大会を運営する予定があること。

4.eスポーツとして大会の興行性があること。

 

以上とされており、人気のゲームであれば参入する壁はそう高くはありません。

 

eスポーツのゲーム内容

eスポーツで実際に使用(プレイ)されているゲームは、スポーツ競技系ゲーム、シューティング系ゲームや戦闘系ゲーム、格闘系ゲーム、レーシング系ゲーム、パズル系ゲーム、カード系ゲームなど多岐にわたり、個人戦やチームでの団体戦が行われています。

 

 

第3章 日本でeスポーツがメジャーになりにくい理由は?

アメリカや中国といった大国では、すでにプロゲーマーが絶大な人気と賞金を手に入れて活躍しています。しかし、これだけ人気のゲームを世界に排出している日本で、なぜプロゲーマーがなかなか誕生せず、メジャーになれないのでしょうか?

 

そこには日本の法律が深く関わっているのです。先ほども書いたように、アメリカでは賞金総額が約30億円、優勝賞金が約13億円といったビックな大会が開催されています。しかし日本では、そのスポンサーとなるゲーム会社が高額の賞金をだすと「景品表示法」と「刑法(賭博罪)」に引っ掛かるという問題があるのです。要は、法律で大きな賞金を出してはいけないということなのです。これは世界的に見ても遅れた制度であり、憲法や法律をむやみに変えてはいけないという日本人の文化が影響していると言えるでしょう。

 

法律的な整備を含め、これからもっと栄えるであろうエンターテイメント業界においてもeスポーツがもっと盛り上がってほしいですね。

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