一夜にして興行収入10億越えのキャラクターマーケティングを徹底解明

日本でも昔から浸透しているキャラクター商品。子どもの頃に漫画や特定のキャラクターのカバンやお弁当箱などを使っていたという方も多いのではないでしょうか?

最近では、子どもだけでなく大人にもキャラクター商品が人気です。またキャラクターによっては、日本だけでなく海外でも大人気の物もあり、日本のキャラクターは世界を席巻しています。

今回は、そんなキャラクターマーケティングについて深掘りしてみたいと思います。

日本人が大好きなキャラクターマーケティングとは

キャラクターマーケティングとは、独自の特徴のあるキャラクターを商品として使用し、競合他社との差別化を図るマーケティングのことです。

いまでは、商品やサービスにキャラクターを用いるだけでなく、企業や組織のマスコットとして集客に役立てることも多くなっています。この方法は商品の販売促進として利用するのではなく、地域活性化を目的とした「ゆるキャラ」も含まれ、キャラクターマーケティングはさらに浸透するようになりました。

日本人はキャラクターが大好き?

もともと日本人の気質として「みんなと同じ」が大好きな民族性があります。流行に乗って、皆と同じテレビや漫画、映画を見て、「同調する」ことで安心する。この意味では、キャラクター商品を持っていると周りから注目されたり、仲間意識が芽生えたりして、ある種の「安心感」が得られます。

企業としては、自社が扱うキャラクターが話題を集めれば強力なアピールができるため、広く大衆の関心を集めるには有効な手段です。

そんなキャラクター商品はいまや、生活雑貨やアパレルだけでなく、スマホアプリのスタンプなどデジタル化された商品としても流通し、そのライセンス額は億単位の額で取引されています。

キャラクターマーケティングの波及効果

キャラクターマーケティングには大きく分けて2つの手法が確立しています。それは、漫画やアニメなどの既存のキャラクターを使用する場合と、いわゆる「地方のゆるキャラ」や「イベントマスコット」などのオリジナルキャラクターを立てる場合です。

既存のキャラクター

人気アニメなどの有名なキャラクターを使用する場合は、キャラクターに対しての知名度があるため即効性のある販売促進に繋がります。また、商品のキャラクターのライセンスを獲得すれば、そのキャラクターを独占して販売できるので、強烈な差別化にも成功できます。

オリジナルキャラクター

オリジナルキャラクターの場合は、キャラクターの商標権を自らが有するため、利用法すべてにおいて自由に決めることがで有利です。もし自前のキャラクターに人気がでれば、他の企業にも利用する権利を販売することもできます。またご当地キャラクターのように、社会的存在として地域社会に貢献することもあります。

キャラクターマーケティングのメリット

キャラクターマーケティングには、実際のタレントを使ったイメージキャラクターを使ったマーケティングに比べて、大きなメリットがあります。

キャラクター(フィクション)とイメージキャラクター(ノンフィクション)の違い

まずキャラクターはフィクションのキャラクターであり、人のような間違いや問題を起こさない点です。最近、商品のイメージキャラクターとしてCMにでるタレントの不祥事が相次ぎ、そのたびにスポンサーがCMを取りやめたりすることがニュースになっています。

キャラクターは性別や年齢、外見も全く自由に設定でき、歳も取りません。また場合によってはケガや病気にもなれるし、家族や友人もいくらでも自由に設定できます。これは、キャラクターが一度定着すれば、リニューアルを重ねながら、半永久的に使っていける存在になるのです。

それ以外にも、人間のイメージキャラクターと違い、言いにくい内容や伝えにくいことを「言わせやすい」ということも大きなメリットです。もしもネガティブな内容のことを伝えなければならない場合には、新たなネガティブキャラクターを作ることも簡単にできるからです。

このように、キャラクターマーケティング戦略は今後ともさらに発展し、すでにリアルなイメージキャラクターを凌駕し始めています。

イメージキャラクターは「いつ」「どこで」「だれが」生み出すかわからない商品です。

ひょっとすると、あなたの頭の中にも素晴らしいキャラクターが眠っているかもしれないのです。

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