独立多数!事務所時代はもう終わり?芸能界からタレントが離れていく理由とは?

 

最近テレビなどでよく耳にする「芸能タレントの独立」問題。

 

芸能人が独立するということは、所属する芸能事務所から独立してフリーランスとなり、自分で個人事務所を立ち上げるということです。

 

これまでの芸能界では「独立」という行動はあまりなく、所属タレントが事務所を替える「移籍」がほとんどでした。

 

しかし最近になって、なぜこれほど急に、売れっ子芸能人が、所属する芸能事務所からの独立が続いているのでしょうか?

 

今回は、そんな芸能界の独立の真実に迫りながら、その理由を分かりやすく解説していきます。

 

いま芸能事務所に所属しているタレントの方はもちろん、これから芸能界を目指す方も、ぜひ参考にしていただければ幸いです。

 

芸能事務所の仕事は?お金と手間をかけて原石を磨いて宝石にすること

 

芸能事務所の仕事は、「素人」をスカウトしてきて「芸能人」に育てることです。

 

素人を芸能人にするためには多くの場合、多額の資金を使ってイベントを行ったり、テレビに出演させて知名度を上げていきます。その中でタレントの適性を見極め、キャラクターを作りあげて「売れる商品」に育てていきます。

 

この作業は、よく発掘してきた原石を宝石に磨きあげていく作業に例えられます。

では、いったいどのような作業を行っているのかを解説していきましょう。

 

原石となる「素人」の発掘

多くの芸能事務所は、タレント養成スクールや街角などいろいろなところにスカウトを派遣してタレントの卵を探します。そして、なにか光りそうな特徴のある素人が見つかればスカウトして、芸能人へと育て上げていくのです。

 

スカウトされたばかりのタレントはまだ原石の状態ですので、そこから歌や踊り、芝居などを教え込んでどのような才能があるかを見出し、歌手、俳優、アイドルなどにジャンル分けをして徐々に売り出していきます。

 

芸能事務所の影響力

大手の芸能事務所には「大物タレント」が数多く所属しています。これはその事務所の営業と影響力のたまもので、決して偶然いるわけではありません。もちろんスカウトや育成が上手いという理由もありますが、やはりその芸能事務所の影響力が大きく作用しているのです。

 

有望な新人タレントがいれば、そのタレントを売り出すために、自社の大物タレントとセットでテレビや映画に出演させて世間に売り込むことができ、多くの人目に触れる機会を与えられます。

 

このように、自社の先輩タレント使ったり、大金をつぎ込んだイベントなどを行いながら新人タレントを世間に認知させていき、「誰もが知る」有名な芸能人に育てあげていくのが芸能事務所の仕事なのです。

 

タレントが独立する原因は?そのほとんどが「お金」の問題

 

では売れっ子タレントが所属する芸能事務所から独立する原因は何でしょうか?

 

実は、そのほとんどが「お金」の問題といわれています。

では次に、タレントと芸能事務所のお金の問題を解説していきましょう。

 

タレントのギャラ(出演料)は給与?実は所属事務所の売上げです

タレントの出演料は「ギャラ」とも呼ばれて、CM1本数千万円とか、映画1本数億円とかいわれています。しかし、これはそのタレントが手にする「給与」ではなく、あくまで事務所が受け取る「売上げ」なのです。

 

実際にタレントが受け取る「給与」は、芸能事務所や個々の契約内容にもよりますが、よほどの売れっ子タレントでも売上げの70%~50%ほどといわれています。

 

ギャラをそのまま貰えない分、タレントは営業や移動、マネージャーなどの多岐にわたる仕事や経費を管理したり払うこともなくタレント活動に専念できます。これはもちろん、タレント自身の大きなメリットになります。

 

突然の独立はタレントのわがまま?

多くのタレントが所属する芸能事務所でデビューしてから売れるようになるまでには、多額の費用や戦略といった事務所の恩恵をうけています。

 

そんな恩恵を受けてタレントとして育ててもらいながら、所属事務所から独立するのはタレントのわがままと思う方もおられるでしょうが、事務所側としても、いつまでも同じタレントを看板にし続けていては飽きられてしまうので、どんどん後継者との入れ替えも必要。

 

そんな中で、よく大物タレントが円満退社をしたといわれる独立がありますが、そのほとんどは退社するまでの間にしっかりと話し合いを重ね、これまでの芸能事務所が投資してきた投資分を十分に回収できて、後釜のタレントも育った状態での退社なのです。

 

この場合には、これから先も芸能界とは良好な関係を築くことができます。

 

それに対して、売れ始めたばかりのタレントが突然の独立などという場合は、タレントの「わがまま」と取られても仕方がありません。

 

芸能事務所にいると、仕事の内容の制限や待遇に不満が出る時もあります。それに反して独立したいという気持ちも分からなくもありませんが、芸能事務所もそのタレントの才能を見越して、そこに合わせた仕事を割り当てているのに、自分のしたいことと違うというから辞めるというのはわがままです。

 

そんなタレントのテレビ出演がなくなって、業界から干されたなどといわれますが、それはトラブルメーカーのタレントを使いたくない番組側の率直な意思の表れで、決して芸能界の闇でもなんでもありません。

 

タレントの独立で芸能事務所の時代は終わるのか?芸能界の今後のゆくえ

 

SNSやYouTubeなどのインターネットの普及によって、テレビや映画といったこれまでの芸能界を支えてきたコンテンツが縮小していくなか、これからは真の実力を有するタレントが芸能界で台頭していくことでしょう。

 

しかし、これまでのコンテンツがなくなることはまだまだ考えられません。芸能という世界において、芸能事務所と広告代理店、マスコミの関係はこれからも絶大な力を持つことに変わりはないからです。

 

これからの芸能界が、世間に対して情報を発信するコンテンツや配信先は多岐に渡ることは予測できます。

 

しかしながら、これからも芸能事務所が有能なタレントを発掘し、育成して大物タレントを排出するという構造自体は変わらず、まだまだ続くと考えられます。

 

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