コロナ禍のお笑い芸人やアイドルが始めたSNSを活用した新ビジネスとは?

新型コロナウイルス感染症の蔓延によって、お笑いやアイドルなどのエンターテインメントビジネスは大きな痛手を受けました。

 

それは、各地の演芸場やコンサートで観客を受け入れることができなくなり、芸能タレントの主な収入源であるライブのチケット販売や、関連グッズの販売売り上げが大きく落ち込んだから。

 

そのような中で、コロナ禍をきっかけにして、SNSを活用した新しいビジネスチャンスの開拓を始めたタレントもいます。

 

今回は、コロナ禍でもSNSなどのオンラインを使ってビジネスチャンスを掴み取ることができた成功のプロセスを解明します。

 

芸能タレントがテレビの世界から離れる日

 

コロナ禍において国民が自粛生活を送るなか、国内外の消費活動は大きく落ち込みました。

その影響で、テレビ番組の広告宣伝費も比例するように落ち込み、広告代理店の売上げはこれまでの7割にも満たないともいわれています。

 

そのしわ寄せは出演するタレントにも当然ダイレクトに影響し、大物タレントも脇役タレントも例外なく、ギャランティーの大幅なカットや番組制作の打ち切りが始まりました。

 

このような激動の時代に突入したテレビや芸能界において、これまでテレビや舞台活動一辺倒だったタレントの新しい活動の舞台として、オンラインを通じたプラットフォームに移行するという動きが活発化しているのです。

 

そもそも、テレビの出演料や舞台出演におけるギャランティーは、所属する芸能事務所と広告代理店の取引によって決められ、タレントが受け取るお金は、実際に取引される金額の数十%に過ぎません。もちろんそのギャランティーには営業などにかかるマネジメント費用が含まれるため、タレントにとっては事務所が用意してくれたスケジュールに沿って仕事をすれば良いという大きなメリットがあります。

 

しかし、インターネットのオンライン化された舞台で素人のYouTuberが活躍し始めた昨今、タレントが所属事務所を飛び出し、オンライオンで活動を始めることに違和感を覚える人も少ないのではないでしょうか。

 

テレビでの芸能活動には、スポンサーの意向などのいろいろな誓約や制限があります。それはお笑いやアイドルタレントだけでなく、俳優や歌手といった芸能人すべてに当てはまります。実際にそのような制限に嫌気がさして芸能界を離れたタレントも数多く、自由な活動をしたいと考える芸能人も多いのです。ましてや、コロナ禍でギャランティーが減らされている現状においては、自分のやりたいことができないスポンサー主導のテレビ活動から離れるという行動は自然な流れなのです。

 

オンラインプラットフォームで芸能人の原点回帰が始まった

 

オンラインを使った芸能活動と言えば、今話題になっているYouTubeでの動画配信が代表的ですが、それ以外にもオンラインライブやその他の動画配信による投げ銭システムなども挙げられます。

 

もともと芸能は、人通りの多い通りや広場などで芸を披露し、投げ銭やおひねりを貰って活動するのが一般的で、長きにわたり芸能文化として成り立ってきました。

このような活動には、現代の芸能事務所や広告代理店のような仲介業は介入せず、芸人が直接自分のファンやお客さんからお金を受け取るので、いたってシンプルに実力のあるタレントが稼げる仕組みだったのです。

 

今では実力のあるタレントに対して、コアなファンがその活動をクラウドファンディングによって直接支援することもでき、実際に数億円単位で支援金を集めて活動しているタレントも現れています。

 

このような活動を下支えしているのは、SNSというWeb上の交流サイトであり、今後さらにスポンサーや芸能事務所の意向に沿わない、本当に自分の想いを発信するタレントが活躍の場を広げていくことになるでしょう。

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