ここ数年YouTubeに動画を投稿して話題を独占してきた数々のユーチューバー達に、最近変化が現れています。
熱狂的なファンを獲得している真っ当なユーチューバーはともかく、マナー違反や法律にも触れるような悪質な行為をわざと行い、いわゆる“炎上商法”的に再生回数を稼ごうとするユーチューバーが増えたからです。
視聴者も最初のうちは面白がっていたところがありました。しかし、コロナ禍のなかで社会的なルール違反や迷惑行為に対して厳しい目が向けられるようになり、以前に問題視されたバイトテロなども相まって、そのような行為を取り締まる旨が強化されたことも追い打ちをかけたのです。
今もなお人気のあるユーチューバーはいますが、それは圧倒的なパフォーマンスや工夫を凝らした面白さを追及したエンターティナーであり“普通”ではないキャラクターの持ち主。誰にでもなれるものではありません。
そこで登場したのが“V tuber”です。“V tuber”とはバーチャル(仮想の)YouTuberの略で、2Dや3Dキャラクターを使い動画配信を行う者のこと。ここでは、そんなV tuberを詳しく解説していきます。YouTube動画を作りたいけど自分がキャラクターとして表に出すのはちょっと…と思っている人。新しいことにチャレンジしてみたい人もぜひ参考にして下さい。
第1章 V tuberの登場
V tuberの先駆者は2016年の12月に登場し、瞬く間にYouTubeのファンを獲得しました。そしてその後の数年のうちに1万人近いV tuberが登場。おそらくその約半数くらいがアクティブに活動しているものと思われます。
V tuberにはいろいろなバーチャルキャラクターが存在し、音楽配信やライブ活動を行っています。それでは、そんなバーチャルキャラクターのいくつかを紹介しましょう。
■バーチャルシンガー
バーチャルシンガーは、バーチャルキャラクターで音楽活動を行い歌ってみたりオリジナル曲を発表します。CDデビューや配信、ライブ活動を行う人もいます。
■バーチャルアイドル
バーチャルアイドルは、バーチャル世界でアイドル活動をしている人のこと。2次元だけでなくVR技術を駆使した握手会なども行われています。
■バーチャルライバー
バーチャルライバーは、YouTube以外の動画配信サイトを使って活動している人を指します。
第2章 V tuberのメリットとデメリット
V tuberには、やはりメリットとデメリットがあります。このデメリットの点をクリアすれば、新しい発想のエンターティナーにグンと近づくことができるので、しっかりと頭に入れておきましょう。
■V tuberのメリットは?
V tuber最大のメリットは、なんといっても“顔出し”をしなくても良いところ。顔出しがNGであったり、ルックスに自信がない人でも全く問題ありません。それに加えて“声”の変換も可能ですので男性が“女の子”になったり、女の子が“男性”に変身することも簡単にできるのです。性別の転換が可能なV tuberであれば、理想の彼女や彼氏、妹やお兄さんキャラクターを自分で作り出すことが可能なのです。
■V tuberのデメリットは?
V tuberのデメリットは2次元空間の中でキャラクターが演じる世界なので、個性が出にくいという点です。また、身体を張ったネタで注目を浴びにくいところ。しかし、そもそもV tuberを選択した時点でYouTuberとは違う路線を考えている人には問題ないのかもしれません。
第3章 これから求められるV tuber
このようにV tuberは、今までのYouTuberとは一線を画した存在として新たな地位を築いて行くでしょう。2Dや3D映像の作成や加工アプリもどんどん進化して使いやすくなっています。
自分の音楽やお笑いネタを世に出したいけど顔は出したくないとか、女性なので自分が有名になって顔を知られたくないといった不安のある人も、これからはV tuberとしてどんどん動画配信サービスを利用してデビューしていきましょう。
もしも最初に結果がでなくても、顔も知られていないので恥をかくことも誹謗中傷されることもありません。安心で安全な新しいエンタメとしてV tuberが定着し、今まで埋もれていた素晴らしい才能が開花していくことは間違いないでしょう。