変わりゆくプロスポーツ!日本におけるスポーツもエンターテイメント化が必至となるその理由とは?

スポーツといえば、皆さんはいったいどんなイメージをお持ちでしょうか?

きっと多くの方が陸上や野球、柔道に水泳など、競争したりする競技的なものを想像することでしょう。

 

実際に、日本におけるプロスポーツといえば、プロ野球やプロボクシング、プロゴルフといった歴史のあるものから、比較的新しいサッカーのJリーグ、バレーボールのVリーグなどが代表格。今後もさまざまなスポーツ界からプロスポーツが生まれ、そしてプロ契約する選手が誕生することと思われます。

 

そんなプロスポーツですが、最近、そのスタイルが大きく様変わりしていることに気づいていますか?

 

ここでは、そんなプロスポーツのエンターテイメント化について解説していきましょう。

 

 

第1章 日本におけるプロスポーツの現在地とは

 

今から20年ほど前までのプロスポーツといえば試合が興行形式で行われ、その主な収入源はチケット収入やテレビ放映権料、スポンサー料などでした。

 

21世紀に入り、これまでのような純粋に競技するスタイルから「見せること」を重要視したスタイルへの変化が見られます。

 

例えばそれまでのプロ格闘技といえばプロレスとボクシングが主流で、娯楽的要素をたっぷり含めたプロレスと、成り上がりの真剣なスポーツとしてのボクシングは一線を隔していました。

 

その後、その両方の良いところを合わせて、アメリカ風のエンターテイメント要素を取り入れた「総合格闘技」と呼ばれる種類の格闘技団体が数多く見られるようになりました。

派手なコスチュームとリップサービス旺盛な選手、煌びやかな照明や爆音で入場前から会場を盛り上げる演出はまるでアメリカのラスベガスのようで、最初は度肝を抜かれました。

 

しかし今では、プロ野球選手が登場するごとに個々のテーマソングが球場に響き、DJ風のアナウンスでバッターボックスに入ります。そんな風景が知らず知らずのうちに当たり前になっていることに気づいていましたか?

 

このように、日本における最も歴史あるプロスポーツも今やエンターテイメント化しているのです。

 

 

第2章 スポーツのエンターテイメント化で変化したもの

 

プロスポーツがエンターテイメント化したとはいえ、別にルールが変わったわけでもなければ道具がカッコよくなったわけでもありません。

しかし、球場や競技場をスタジアムやアリーナと呼ぶようになり、臨場感あふれるライトアップや見せ方によって大きく変わったのが「観客層」でした。

 

いままで、プロ野球やプロボクシングなどのスポーツ観戦はそのほとんどが男性でした。しかし、21世紀に入り各スポーツ団体は女性客の獲得に乗り出し成功しました。

 

その成功例の代表格がプロ野球でしょう。女性向けのピンク色の可愛いレプリカユニフォームを販売し、試合観戦に女性無料日を設けたりして、どんどん女性客を増やしていきました。一時期は人気に陰りが見え、平日は閑古鳥が鳴いていた決して人気チームとは言えなかった球団のスタジアムでも満員御礼になる日が出始めたのです。

 

女性のスポーツ観戦の増加は、これからのプロスポーツ界の発展には欠かせません。女性に楽しくてカッコいい、また行きたいと思わせるような演出でエンターテイメント化させることが重要なポイントです。

 

 

第3章 スポーツ界への女性進出

 

先にも述べたように、オーディエンスとしての女性の獲得も重要ですが、これからの社会では女性がプレイヤーとなることも重要です。

実際にゴルフやテニスだけでなく、サッカーやバレーボール、バスケットボールなど球技ではプロとして活躍している女子選手も数多くいます。そして競馬では男子騎手に混じっても大活躍している女性ジョッキーまで誕生しました。

 

これからの課題は、女子選手と男子選手との賞金や年棒の格差をどのようになくしていくかですが、女性のプロスポーツにおける活躍と地位は、これからも上がっていくことでしょう。

 

 

第4章 プロスポーツ界のエンターテイメント化のまとめ

 

このようなプロスポーツ界のエンターテイメント化によって、日常生活の中でプロスポーツのポジションは随分と上がったと言えるでしょう。

 

しかしその反面、テレビの放映ではプロスポーツの地上波での放映は減る一方。ケーブルTVの有料放送では見られるものの、子どもたちがテレビでスポーツを見る機会は格段に減っていると考えられます。

 

これからの未来を考えると、IT化が進んでいる社会において、若者のスポーツ離れは深刻で心配です。今後、プロスポーツにおける各団体がプロアマ関係なく連携し、スポーツの素晴らしさをエンターテイメントを通じて伝えることができるかが重要なポイントです。

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