ひとことで歌手と言っても、音楽事務所に所属しているプロ歌手もいれば、個人事業主をして活動する歌手もいます。また、アルバイトでスナックやイベントステージで歌う人も。
このように、歌手といってもその活動の場はさまざま。
最近では、テレビや舞台以外に、動画サイトやSNSを通じて音楽配信を行うという新しいスタイルの歌手も誕生して、メジャーデビュー前にいきなりスターになる歌手もいます。
このように、歌手の収入は、そのアーティストの人気や活動量に応じて金額が大きく違います。そう、完全な実力の世界なのです。
歌手の平均年収はいくら？どのような活動をしているかで雲泥の差に！
歌手の収入といっても、その活動スタイルによって大きく収入は変化します。
単独でライブハウスなどで活動しながら、インディーズとして売れれば、売上げのほとんどは自分のものになります。実際に、一曲のヒットで数十億稼いだバンドもいます。
インディーズの場合は、作詞作曲からプロデュースまでを自分で行うので、このような一攫千金を狙うことができますが、実際に売れるようになるのは天文学的な確立かもしれません。
一般的に多いのは、大手の芸能事務所にスカウトやオーディションによって入所し、プロデューサーや作家の先生とともにアーティストとして育ててもらい、期待の新人であれば大金を掛けて積極的に宣伝してデビューする、いわゆる『アイドルデビュー』
この場合は、もしも大ヒットしたとしても、すぐに自分の収入には結びつきません。
それは、デビューするまでに相当なコストがかかっているからで、実際にひとりのアイドルを育成してデビューさせるためにかかる費用は数億円とも数十億円とも言われた時代がありました。
そんなアーティストの場合、売れにうれて、1日に数時間しか眠る時間がないほど働いても、収入は一般企業の初任給に満たないことも。いまでは、契約段階で比較的分かりやすく給与についての記載も行われ、事務所とアーティストがオープンな関係になっていますが、かつてはギャランティーや契約で揉めることもあり、多くのアーティストが辞めていった歴史もあります。
歌手といっても、一概に歌をうたうだけが仕事ではありません。とくにメジャーデビューして売れればうれるほど、その内容はタレント活動に変化します。その方が収入は大きくなり、大物になれば音楽や映画、ドラマなどを含めると年収数十億円といったトップ歌手もいますが、事務所所属の歌手でもその多くは200万円~300万円が多いのが現実です。
メジャーデビューしない歌手の収入は安い？意外に高収入な場合もある！
では、いわゆる『流しの歌手』として活動する歌手はどれくらい稼ぐのでしょうか。
スナックやイベントで歌ったり、ストリートミュージシャンとして活動する歌手もいます。
その多くはメジャーな事務所に所属するわけでもなく、楽曲の提供も受けずに活動しています。
そんな歌手は収入が安い？かといえば、意外に高収入な歌手もいるのです。
どんな歌手かといえば、長く飲食店や飲み屋さんと付き合いがあり、お客さんから直接お捻りを貰える歌手で、上手い人は一晩で数万円稼ぐ歌手も稀にいます。
自分の歌を作ってCDにして販売したり、他のアーティストの歌をリクエストされて歌ったりしても、お店のライブやストリートでは印税も楽曲の使用料も発生しないので、ある意味丸儲けです。
もちろんこのスタイルでは、先の大物アーティストのような億単位の収入は得られませんが、意外に堅実な稼ぎ方と言えるでしょう。
これからはSNSで配信する歌手が増える？当たれば大きくリスクなしの方法！
ここ数年で、音楽業界の売上げは大きく変化しています。これまで主流だったCDの売上げをストリーミングなど、ネットからの購入が増えたことが原因です。
またそれに伴ってアーティスト自身がSNSで楽曲を発表し、大ヒットに繋がるという現象が見られます。まだメジャーデビューしていない歌手にとって、これは大きな魅力であり、力を試すことができるチャンスです。
これまではライブハウスやストリートミュージシャン、デモテープを作って事務所に送るなどしていたアーティストの卵が、いきなり大物アーティストと同じ舞台に立てるのです。
そして実力があれば、いきなりビッグマネーを手にすることも夢ではありません。
このように、歌手などの音楽業界やお笑い芸人などのアーティスト分野の仕事や収入源は、今後もどんどん変わって行くのではないでしょうか？