コロナショックでエンターテイメントの概念が変わる!個人がエンタメ業界で生き抜くには何が必要?

 

これまでのエンターテインメント界は、不特定多数の人に受け入れられるような娯楽を提供してきました。

 

しかし、コロナショックによって多くのジャンルのエンターテインメントは完全にその勢いを失いました。

 

特に多くの人材や経費が必要なライブエンターテインメントは致命的で、大手以外の体力のない企業の倒産が相次いでいます。また、これからの業界の回復についてもまったくの未知数といっても過言ではないでしょう。

 

今までのエンターテインメントといえば、大きく「娯楽」といった産業のジャンルにまとめられていました。しかし、アフターコロナの社会ではエンターテインメント産業こそが社会で注目され、さらにその姿を変えていくものと思われます。

 

すなわち、エンターテインメントがより個人の生活の身近なコンテンツとして定着していくということです。

 

今回は、そんなアフターコロナ社会のエンターテインメント業界について考察し、解説していきたいと思います。

 

 

第1章 これまでのエンターテインメント業界

 

これまでのエンターテインメントは、各個人が自分の好みや欲求に近いものを選別してファンになったり顧客として利用したりしてきました。しかし、コロナ禍により今まで当たり前にあったエンターテインメントが身近になくなり、その生活に慣れてしまったのです。

 

また、生活面においても主人や子どもが家にいる時間が長くなり、仕事によっては今まで会社勤めをしていた主人がテレワークとなり、1日中家にいるというご家庭もあります。

 

このような社会の変化に一番対応しにくい業種がエンターテインメントの業界なのです。

 

例えば大好きな歌手がいたとして、新しいアルバムを出せば購入するでしょう。しかし、外出が出来ない今、CDやDVDを購入することが出来なければオンラインでダウンロードできます。また、いままでコンサートに出かけていたのに、今回中止になったからといって翌年に2回も3回も行くことはまずないでしょう。

 

このように、エンターテインメント業界はどうしても生活必需品ではないために、自分の経済状況や余裕度が高くないとなかなか手が出にくいジャンルなのです。

 

今後は、今まで売り手市場だったエンターテインメント業界も、売り手が不利な状況になることが予想され、厳しい現実が訪れるでしょう。

 

 

第2章 これからのエンターテインメント業界

 

このように、エンターテインメントが売り手市場から買い手市場になると、いったいどのようなことが起きるのでしょうか?

エンターテインメントとは「娯楽」です。娯楽が買い手市場になると、その欲求はどんどん細分化されていき、個人に合わせた商品やサービスの供給が必要になるのです。

 

このような状況は今回が初めてではなく、昔は電化製品や自家用車の種類が今ほどなかったのと同じように、商品やサービスが充実すればするほど、その細分化が進むのは当然のことなのです。

そして、商品やサービスが細分化され尽くす頃には、また新たなそれにとってかわる物が登場するのが市場経済の決まり事なのです。

 

 

第3章 未来のエンターテインメント業界の展望

 

このように、個人の好みに応じてこれからのエンターテインメント産業は細分化され、ライブは動画配信に変わり、リアルな現場はよりラグジュアリーな空間を提供することで高価な世界に変貌していくでしょう。ギャンブルのようなエンターテインメントは、カジノを利用する人と公営ギャンブルやパチンコに興じる人で2極化。旅行などのエンターテインメントもよりラグジュアリーなホテルと格安ホテルの2極化が予想されます。

 

要は、需要のあるところには顧客は集まりますが、安い物にコストは掛けられません。高額な商品ほど細分化が進み、安いものは一括りになる。このような2極化に対応できる準備をいち早く進め、商品やサービスを開発した者だけが生き残る世界になるでしょう。

 

これからはレッドオーシャン化しているエンターテインメント業界にも自然淘汰が進み、ある意味ではさらなる洗練がなされる時代なのかもしれません。

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