飲食を伴うイベントがコロナショックによって次々に延期されました。特に毎年の恒例行事になっているような大きなイベントは自粛を余儀なくされ、今後の存続も危ぶまれる事態に瀕しています。
飲食イベントは多くの国民の関心を得るエンターテインメントイベントとして定着しています。B級グルメとかご当地グルメなど、今や観光の目玉にする地域も決して少なくありません。
そこで、これからの飲食系のエンターテインメントイベントがどのような形で開催され、イベント主催者がバッシングされないために気を付けなければならないポイントを検証します。
アフターコロナの飲食系イベントはこうなる!屋内でイベントを盛り上げるための必殺技を紹介します。
第1章 飲食系のイベントは安心と安全が必須
飲食系のイベントに集まるお客さんが求めているもの、それはズバリ安心と安全。昨今のグルメブームと健康ブームは、実は密接に関係しているのです。
実際、最近流行りのご当地グルメの多くは、地元に古くからある長寿食や健康、美容に良い天然食材を活かした料理が多いのです。
このような健康や安心・安全を前面に打ち出した飲食イベントは、地元だけでなく全国のグルメマニアの支持を受けて成功しています。これは、これまでの洋食ブームから和の食材や料理が改めて見直され、発酵食品や地酒、伝統食品がよく売れていることからも、その実態が伺えます。
第2章 屋外イベントと屋内イベントの違い
飲食系のイベントを屋外で開催するには、どうしても天候の良い時期が選ばれます。真冬の寒い時期は敬遠されがちです。真夏の暑い時期は、美味しい食べ物と冷たいビールの組み合わせで大いに盛り上がります。しかし、衛生面では多大なリスクを背負うことになります。
生ものを炎天下で扱うと、食中毒やハエや蚊などの虫の害も避けられません。また、3密という新たな弊害も、屋外ではコントロールしにくくなります。
逆に屋内であれば空調によって温度管理がしやすくなるうえに、入場者数が制限しやすくなります。また、テーブルの配置などに気を配ることで3密を避けることもできます。
このように、飲食系のイベントは今後屋内で開催することで、出品する側だけでなく、主催者のバッシングにさらされるリスクも同時に回避しやすくなるメリットが得られるのです。
第3章 飲食系のイベントで安心と安全をアピールするポイント
これからの飲食系のイベントで注意するポイントは、ウィルスを持ち込ませないこと。安全な食材を使うこと。熱いものは熱く、冷たいものは徹底的に冷やすことです。
まず、食材はできるだけ産地や生産者の顔が分かるところまで表示する。そして、作る側もどのようなお店で、いつもどんな料理を提供しているのかを分かりやすく明示する。入場者は、検温と手洗いと除菌を徹底して入場することが大切です。
主催者は、これらに細心の注意を払いながら、さらに館内の換気と温度にまで気を配る必要があります。しかし、これらを徹底してイベントが成功すれば、アフターコロナでイベントが自粛されているいま、大きな成功ができるチャンスでもあります。
成功すれば、これまで以上のマスコミの注目と、開催する地元から賞賛と信頼を獲得できる可能性があるのです。
コロナショックで全国の経済が下降し、暗いイメージが蔓延する今こそ、飲食のイベントは人々を明るい気持ちにさせる起爆剤となるのです。地方だけにとどまらず、どこの地域でもいいのです。地元を盛り上げたいと思う有志が集まれば、今すぐにでも企画は可能です。
アフターコロナを吹き飛ばすような飲食イベントが、日本中でブームとなって巻き起こればコロナショックは意外に早く収束するのではないでしょうか。