コロナ禍でSNSの使い方が変わった?その変化の内容を詳しく解説

コロナ禍の自粛生活の中で多くの人々が家にいる時間が長くなったこともあり、SNSの新しい使い方が登場しました。

 

とくに外出自粛要請が出された春ころには、SNSを通じた新しいトレンドがいくつも誕生し、ZOOMで飲み会をしてその様子をSNSに投稿したり、ZOOMのあるあるを演劇動画として配信した団体は大きな話題となりました。

 

またオンラインで複数の人と映画鑑賞会をする人が増えるなど、ZOOMなどを通じたコミュニティがウィズコロナの新しい生活様式として定着。それ以外にも、おうち時間を充実させるために動画サービスを利用する動きも見られ、YouTubeで料理のレシピや動画を見る人が増え、エアロビクスやヨガなどの自宅でトレーニングするための動画を投稿したりそれを見る人も増えました。

 

インスタグラムやツイッターでは、「おうち時間」「おうちカフェ」「〇〇のある暮らし」「テレワークあるある」「ズームあるある」といった家庭内での暮らしや、日々の出来事の中で起きたことを投稿し、他のユーザーと意識的に繋がろうとする動きが活発になりました。そんなSNSには有名なアーティストなども積極的に参加し、自身が作った楽曲をどんどんリレー形式で他のアーティストに広めていくといった行動も話題を呼んでいます。

 

しかし緊急事態宣言が解除された後には、インスタグラムやツイッターの外出自粛に関する投稿がピーク時の半分~3分の1以下に。それとは逆に、ライブのチケットなどに関するツイートが増えるなど、自粛要請が解除された後にはアクティブに外に出たいというユーザー心理があふれ出ていました。また、夏場になってからは「国内旅行」や「キャンプ」といった検索ワードが急上昇し、より一層国民のアクティビティなエンターテインメントへの意欲が高まっている様子がうかがい知れたのです。

 

そのような中で夏に実施される予定だった大規模な音楽の野外フェスやライブが、縮小された少人数の規模で実施され、その様子がオンラインのプラットフォーム上で配信されました。そこで現場にいたオーディエンスの多くは、その感想をSNSでシェアすることで現地で観ることができなかった他のユーザーに話題を提供し、オフラインとオンラインのユーザー同士で話題を共有した行動も大きく報道されたことは記憶に新しい出来事です。

 

最近では大規模なライブ配信だけの音楽フェスも実施されるようになり、複数のライブ会場から多数のアーティストが参加し、密にならない状態でのライブパフォーマンスが多くのファンに有料配信され、新しい音楽シーンのあり方を模索するきっかけにもなっています。

 

このように、これまではオフラインでひとつの場所に個々が「集合」していたユーザーが、コロナ禍においては、オンラインのバーチャルな空間で「繋がる」というポジティブな活動をする姿が広く見られました。これは今までには無かった行動で、今後もいろいろなSNSを通じた外出自粛中の生活に関するポジティブな活動が見られることでしょう。また、オンラインライブのような、ウィズコロナ時代の新しいエンターテインメントの楽しみ方も定着していくことが考えられます。

 

ウィズコロナ、アフターコロナの社会では、SNSの役割は大きく変わります。これまでは個人の自意識やプライベートな事柄の発表の場として活用されてきたSNSが、これからはユーザー同士の繋がりを生み出すアイテムとして使われるということです。

 

単なる自己満足の範疇を超え、広い共感を呼ぶような投稿が増えることで、これからもより一層SNSの役割は強くなるでしょう。そしてSNSの負の要素であった、個人攻撃や集団的ないじめ行為が厳しく監視されるようなSNSの利用が確立されることでしょう。

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